介護申請をする
それは電動アシスト付三輪自転車を物色中のこと。
母親が重度のぎっくり腰となり、起き上がることすら難しくなってしまったのです。トイレも自力では行けず、食事をするために上体をわずかに起こすだけでも激痛が走る状態。
数日で落ち着くだろうと思っていたのですが、全くよくならず。
病院でレントゲンを撮ってもらったところ、背骨を圧迫骨折していました。
このままだと、父が退院して在宅治療が始まった時にどうしようもなくなる。
病院からは父の介護申請をしておくよう指示されていたので、いい機会だと両親ともに介護申請をすることにしました。
「病状や日常の生活で困っていることなど事前に書き出して申請に行ったほうがいい」
知人からそうアドバイスを受け、両親それぞれについて時系列で状況をまとめ、また日常生活で困っていることや今後予想される問題などを箇条書きでA4用紙一枚にぎっしり書いていきました。母については、車の免許がなくまた歩行困難なため、今の一時的な寝たきり状態が解消されたとしても、父不在の状況では食糧買い出しもできないことなど書きました。
介護認定の申請そのものは短時間で済みます。
市役所の窓口で用紙をもらい、そこに住所や名前、通院・入院している病院の名前や主治医の名前を書き、状況を伝えます。そして調査員訪問の日程をその場で決めて終わり。20分もかからなかったと思います。
介護認定には時間がかかり、一般的には一か月ほど要すると言われています。
父の入院と母の寝たきりによって、一時的に私がキャパオーバー状態になっていることを伝えると、「前倒しでサービスを利用することもできる」と同じフロアの一角にある地域包括センターに案内してくれました。
「介護認定がおりた場合、介護申請の日にさかのぼって介護保険を利用することができる」と教えてもらい、レンタルできる介護用品・福祉用具のカタログを見せてもらったり、各種訪問サービスのパンフレットなどもいただきました。
その時点で必要だったのは
- 私が不在時の母の食事のケア
- リクライニングベッド
- 寝たきりにならないための訪問リハビリ
です。
食事については、父の状態がよくなり病院付添も必要なくなったため、セブンイレブンの宅配サービスなども利用してなんとかなるようになりました。
リクライニングベッドのレンタルと、訪問リハビリは前倒しで利用することに。
圧迫骨折などで起き上がれなくなった高齢者が、その後寝たきりの生活になってしまうかどうかは初期対応次第です。
リクライニングベッドであれば、上半身を起こすのもベッドから立ち上がるのも床敷き布団より楽に行えます。立ち上がれるまで回復すれば、手押しのシルバーカートを使って自力でトイレに行くこともできるようになるでしょう。もちろん介護する私にとっても、上体を起こしやすくなり共倒れのリスクが大幅に減ります(私も腰痛持ち)。
また寝たきり生活だと筋肉はめきめき衰えるものです。一週間寝たきり状態なだけで20%ダウンという説も。大幅に筋肉衰えた状態からの復帰は若い人だって大変。ましてや70代の母にとっては難しいはずです。そんなわけで訪問リハビリサービスを提供している会社に電話をし、翌週からリハビリを開始しました。
リクライニングベッドも訪問リハビリも、介護認定がおりなければ全額自己負担となりますが、それでも寝たきりリスクを考えたらいいと思いました。
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